第11話
「お前ら会ってたのか?」
「あぁ。昨日、俺の特等席に居たからな。」
「しかし隼人の特等席に女子が行くなんてな。さらに、ほとんどの女子が知らないのに。」
確かにそうだ。コイツら以外教えてないからね。
「まぁ、座れ。」
俺は、女に座る事を言った。
その女は、近くあったソファーへと座った。
「っで! どうして、あたしを呼んだの!?」
「お前、美月花だよな。」
「そうだけど、何? 普通、名前を名乗る時は自分からでしょ!?」
そう言うと、場の空気が凍った気がした。
…は? こいつ、俺に口答えするのか!?
だけど、女はその事を気にしていなかった。
すると、隣にいた瑛が答えた。
「俺は、生徒会副会長の岡田瑛(アキラ)」
「はいっ、次俺! 知っての通り、中川竜。生徒会書記ねー。」
「…俺は中村隼人だ。一応、生徒会会長だ…。」
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