第10話

「今日の昼休みまでにソイツの情報集めて、報告しろ。それと昼休みにソイツを連れてこい。」

「ハイハイサー。」

そう言って、竜は出ていった。

しかしなんだアイツ。

俺を抜くなんて初めてだぞ!

俺は、入学の時から学年トップで通ていたが、その時代が終わるなんて…。


そして、昼休みになった。

「はーい、とーちゃーく!」

そんな声が聞こえ、ギィィと扉が開いた先には、昨日の昼に屋上で会った、黒髪のロングヘアーの女だった。

「あ~!!」

そう言って、俺に向けて指を指して叫んだ。

隣にいた、瑛がこっちを見た。

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