第8話

「ってか、拒否権ないけどね!?」

「はっ!?」

「うちのがねー。キミのことが気になるみたーい。 …俺もね。」

付け足して、笑う。

うちの…。誰…?

ってか、あんたたちが気になっても、あたしはまったく興味がない。

「別にいいけど…。」

「じゃ、行こっか。」

あたしは仕方なく、この男について行った。


どうしてあたしが行かないといけないの?

あたしは何かした?

「はーい、とーちゃーく!」

そこは生徒会室だった。

中に入ると、イスに少し暗めの茶髪の男子が座っていた。

その人は昨日、昼休みに屋上で寝転んでいた人だった。

「あー!!!」

あたしは片手で口元を押さえ、もう片手はその人を指した。

その隣には、黒髪に眼鏡をかけて、170cmもありそうな身長の人が立っていた。

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