第5話

そして、次の日。

あたしは昨日と同じ通学路を歩いて学校へ向かった。

「ふぁ~、…眠たい~…。」

アクビをしながら、呑気に廊下を歩いていた。

…何! みんなどうして、あたしを見てるの…?

廊下を歩いていると男女問わずこっちを見ている。

そして、ある子たちの会話が聞こえた。


「ねぇー、あの子だよね。昨日、転校してきた子って!」

「うん。しかもあの子が隼人様を抜いて、学年トップになるなんて。」

隼人様…? 誰だよ…そいつ…。

そんな事を思いながら、大広場へ向かうとある掲示板を見た。

そこには、昨日受けたテストの順位が貼り出されていた。

「はぁ~? あたし、1位…?」

どうして、1位なの? そんなに自信もなかったのに?

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