第3話

あれからテストを受けて、ようやく昼休みになった。

今日は誰も話しかけてもらえないな……

誰かさんを除いて……。

フトッ 横を向くとその男の子も寝ていた。

チャラいくせに、横顔はかわいい…。


あたしはそう思いながら、自分のお弁当を持って教室を出た。

「何処か、食べる所ないかな…。」

学校を見学しながら自分のとっておきの場所を探した。

探し続けて20分。

あまり使わなさそうな校舎の屋上を見つけた。

…ここなら大丈夫!…

そう思いながらお弁当を開けて、両手を合わせ、

「いっただきまーす!」

と大きな声で言った。

「…うるっせぇー…。」

「…!!」

えっ? ここ、あたしだけだよね!?

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