第2話

「キミ、かわいいね。どこの高校から来たの?」

すると、隣の席の男子に声をかけられた。

そいつは、茶髪に前髪をヘヤピンで止めている。

…ってか、チャラ!!…

「過去はこだわらない主義。」

「なんだそれ! 超ウケる~! 俺、中川竜。よろしくな」


……何、笑ってるの?どこがおもしろいの。普通に言っただけじゃん。

さっきから、こっち見すぎ!……


「…。何?あたしになんか用?」

「まぁ、隣の席だし!? ってか、お前さっきから殺気のオーラ出しすぎ…。」

マジ!? 出てたの!? 中学生のときから、つい無意識で出してまうんだよねー。

すると、1時間目の現代文の先生が入って来た。

「よーし、やるぞ!」

先生はやる気を出していたが、あたしはやる気がなかった。

しかも次の時間から1年の問題、5教科のテストをやるみたいだ。

けどそんな事を気にせず、寝ていた。

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