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掛布団の中で、男の手が、ウェストのくびれ部分から、上に撫でられている。
拒む事ができない理由じゃなかったのに…
そのままされるがまま…
「キスはだめなんだろ」
胸の一番高い部分に手を這わせ、壊れ物を扱う様な仕草で触れられて、恥ずかしげもなく声をもらした。
「我慢しなくて良い、乱れろよ」
一度きりの関係だと割りきってしまえば、恥ずかしいと言う気持ちもなくなって、感じるまま乱れていった。
チェックアウトの時間ギリギリで部屋をでる。
名前も知らない男と…
「君どっち?」
男は右を指し、私は左を指した。
「じゃあ!」
その場で背を向け歩き出す。
振り返っても、男は振り返る様子もない。
「ばかみたい」
帰ってゆっくり眠ろう。
名前も知らない男が振り返ったとは知らず、梢は家路へと…
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