※年の差
5
失恋した。
と言うよりは、フラれた。
二股ならぬ、三股、四股だった。
見た目イケメンだから仕方ない?!
そんなの見た目じゃなくても許せないし!
「梢、大丈夫?あんた飲み過ぎよ」
「いいの、いいの、ここで飲まなくて、何処で飲むのよ!」
付き合ってくれているのは同じ会社の同期、彼女は偶々今日あいていてからではない。
朝から死神にでも憑かれたかの様な顔をしていた私をほっておけなかったのだ。
「何であんなヤツに…もうぜったい、れんあいなんてしないんだからー!」
その後の意識は…正直ない。
目が覚めたら、知らない男が隣に寝ていたのだから…
「あの…」
恐る恐る声をかけようと試みたが、まだ相手は寝ているらしい…
部屋の雰囲気からして、ラブホテルであろう。
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