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距離にしたらさほど藤崎家から離れていないのに、そんな所にいるわけないか…
もしその場所に居たとしたら、誰かが見つけて既に家に居るはずだろう。
「あの…俺…翔さんがちゃんと部屋に戻ってきてるか、確認もしないであの後寝ちゃって…俺があの時気が付いてたら…」
私は、若干15才の子に泣きながらそんな事を言わせてしまったのだ。
「要君のせいじゃない。だから泣かなくていいんだよ!君が泣いてたら翔君も悲しむから…」
彼はそう言う人だ。
ほんの少しだけ一緒に生活していたけれど、ちゃんとその人を見ている。
私にはそうじゃなかったんだろうけど…
嫌われてるとは思わなかったから…
本当に嫌だったんだよね、私の事…
今日来るのも…
嫌だったのかな…
そんな私が探しに行っても…
少しの恐怖が…
あの時の…
神社の前まで来て足が進まなくなった。
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