5
待つ事、ほんの1、2分。
体感だからもしかしたらもっと短いかもしれないし、もっと長くまたされたかもしれないけれど俺の知ってる、おじさんが顔を出した。
「おお、坊主本当に来てくれたんだな」
いつも施設に来る時は、スーツ姿だったけれど、今は着物だ。
「あっ、はい。おじさんとの約束だから」
「あぁ、そうだな…」
部屋に入ってきながら話しかけてくれたから、俺の前であぐらをかいて座り込んだおじさんが
「なぁ、ここがどんな場所かわかったのか?」
返事は出来なくて、こくりとうなずいて見せた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます