4

「お邪魔します」


礼儀はわきまえているつもりだ。


園長にみっちり教わってきたし、けど、俺はここ以外行く所はない。


案内されて、見た事もない部屋に入った。


「すげー」


広い!


畳の部屋に入ったのは初めてだ。


テレビとかで見たことはあるから、知っていたけれど…


「広くてびっくりしましたか?」


「うん」


「ここに座って下さい」


子供の俺にもきちんと相手をしてくれるこの人は優しい。


うん、いい人だ!


さっきの薫ってオヤジと違って!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る