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望の出ていった直後、誰も居ない部屋でおしめもなく、豪快に泣いている優希をじじぃが、何事かと部屋の前まで来て深い溜息を吐いていた。
「見合いの話でもみつくろってくるかのぉ…」
このじじぃは、ここ近年大分老け込んで来ている。
そろそろ組を優希にと思わなくも無いのだが、まだまだあんな男の為に情緒不安定になっている優希に譲るわけにはいかないと、試行錯誤中でもある。
このじじぃにはめられて、一度見合いをさせられた事もあった優希だが、あの時の彼女は最近ようやく結婚をしたと優希の耳に入ってきてもいた。
「あの時の子となら今頃ひこ孫の顔くらい見れただろうに…」
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