マフィアな彼らに御用心~それぞれの恋模様~

びび

※追い出された望

1

「もう良い!出てってちょうだい!」


優希にそんな言葉を吐かせたのは、優希よりも身長も体格の良い望だ。


事の発端は、数ヶ月前からになる…


あの頃、帰りの遅くなった望に対して、怒る事もしてはいなかった。

それも望の為だと心にしまい込んでいたのだから…



組の者達と少しの遊びは必要でしょ!

少しならね!

そう思っていたのに、日に日に帰りが遅くなるのと、連絡すらよこさなくなって、何時も夕食は、一人淋しく食べる日々が続いたのよ…


そう、お決まりの帰って来てからの『ご飯にする?お風呂?それともアタシ?!』


すらにも反応は薄く、夜の営みすら減っていった。


たまにある行為ですら、一人満足して終わらせられてしまうのだ。それにだって、きちんとほぐしてくれてからと言うものでは無かった。

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