ハイネside

なんで、自分がこの家に引き取られたのか、全くわからなかった。

叔母は、あたしと両親を嫌ってた。

ことあるごとに

"天然計算女"

"馬鹿で我が儘な弟"

"あの女の子供"

"顔が気に入らない"

"何、その目"

そう言われてきた。

暴力がないだけ、まだ良かった…。

｢あんたなんかっ!!優が言わなきゃ引き取らなかったわよ!!｣

優さんの一言で引き取られたあたし。

でも、優さんは滅多に帰ってくることもなく、帰ってきたとしても、怖いほど冷めた目であたしを見てた。

名前も呼ばれたことはない。

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