第51話

「おぇ"っっ」



『ハイネ!?』



「面倒だな。もう少し我慢…」



「フンッッ!!!!」



「!!??」




渾身の力を込めて起き上がったあたしは、優さんのスマホを持ってる手にチョップをくらわした。




もちろん折れてない方の手で。




~~~~~~っっっ!!!!



それでもあまりの激痛に全身が震えるも、構ってられない。




これが八雲さんに"思い"を伝えられる最後のチャンス!!




あたしは、優さんが落としたスマホに向かって叫ぶ。




「八雲…さん!!」




口の中がカラカラで声が掠れる。




「このっっ!!」




優さんが怒気も露にスマホを取り上げるも、構わず叫んだ。




『ハイ…』




「大好き!!!!」



『…!?』



「クソッ!!」




すぐさま、通話が切られる。




届いたかな…?



あたしのスーパーな愛の告白は。




こんな形で、伝えるなんて思ってもみなかった。




いや、また会えたときに必ず伝えるけどね!!




でも今どうしても、伝えとかなきゃって思ったんだ…。

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