第41話
『ハイネ!!!!』
アイツが血を吐くような声でアレを呼んだ。
「アハハハハハハッッ!!!!わかったか?"アレ"は俺のだ。昔も今も!!」
「あああああ……」
『ハイネ!!!!』
「無駄だ」
これだけ近くで喋ってるのに、痛みまで与えてるのに"アレ"は目覚める気配さえ……
『ハイネ!!!!』
「……ん」
うっすらと"アレ"の目が開いた。
なっ!?
俺があれだけやっても、起きなかったのに、コイツの声だけで起きるだと!?
『ハイネ!!ハイネ!!』
「や…くも…さん…」
『ハイネ!!』
俺が凝視する中、"アレ"の大きな目が完全に開き、光が灯った。
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