第40話
人がまだ喋ってんのに、遮りやがった。
あまりの不快に眉間に皺が寄る。
『"ハイネ"を"ハイネ"と呼ばねえ奴が、"ハイネ"のことを見ようともしない奴が、俺の可愛いハイネのことを語るんじゃねえよ』
「…………ハァ!?」
何言ってるんだ、コイツ。
俺は……
"優くん"
そう呼んで、太陽みたいに笑うのは…。
"コレ"だ!!
他の誰でもない。
「2度と"あんた"には返さない!!俺のだ!!!!」
「あああああ"あ"!?!?」
目は未だに閉じたままのアレが絶叫した。
折れてる方の手を握ってやったから。
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