第13話

そうして、施設に行くことを決め、住み慣れた家から出て施設に行く日。




「じゃあハイネちゃん。行きましょうか」



「は…」



「待て」





施設の人とあたしの前に立ちはだかる人が。




「コイツは俺の家で預かる」



「は??!!」



「なんなんですか!?貴方は!!ハイネちゃんは…」



「施設には話をつけてある」




そう言ってガッとあたしの手を掴み歩き出す。





「待ってくださいっっ!!貴方は誰なんですか!?どうして、あたしを」



「俺は…」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「優さん、あたしをこんなところに連れてきて、どうするつもりですか?」





あの時、そして今。

あたしの前に立ちはだかるのは。






芹原 優。

(せりはら・ゆう)



父の姉の息子で。




あたし従兄(いとこ)だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る