第3話

「いや~、いつも美しいですな~八雲さん!!でへへへへ…はぁっっっ!!!!」




自分の寝言で目が覚めた…。




「……つっ!?」




ズキン。




こめかみ辺りに鈍い痛みが走り、頭を押さえながら起き上がる。




「いやいやいや、あたしってば、自分の寝言で起きる…なん…て…」




????????




「って…えっ!?アレッ!?ココ…どこ!?!?」




知らない場所。

知らない部屋に居た。




一通り家具の揃った普通の部屋のダブルベッドの上に、あたしは居た。




「あたし……」




????????



働かない頭で、なんとか思い出そうとすれば…。



そうだ。

皆が公道レースに行くのを見送って、あたしは花音さんとハゲーズと買い…物…に…。




『チビ姫っっ!!!!』



『逃げ…ろぉぉお!!!!』


「…あっ…あ…」



ハゲさんとゴブさんと…花音さんが仕事が終わるのを待ってたんだ。




思い…出した…。

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