第84話
『え・・・?』
ゴールデンウイークの真っ只中。
うちは お父さんの仕事がかき入れ時なせいで
連休中もこれといったお出かけの予定はなし。
『うん。
何も予定はないけど・・・?』
「よし、決まり」
『え?』
何が⁉
「出かけようぜ、4日」
え?
えぇぇぇぇぇえ⁉⁉⁉
嬉しいよ。
嬉しいんだけどさ。
『で、でもさ、
確かマサト、
練習試合が近いから、休み中もずっと練習だって言ってなかったっけ?』
「ああ、そのはずだったんだけどよ、
その日はバレー部がS中と試合やるとかで 体育館使えねぇの」
ホント⁉
ホントに⁉
「で、返事は?」
マサトはいたずらっぽい声で返事を促す。
『い、行く行く‼』
もちろん即答。
思いがけなく湧いて出た話。
だから余計に嬉しい。
川島美奏、13歳。
人生初の
デートであります‼‼‼
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