おまけに幼なじみ…。

あたしには太刀打ちできないことばかりだ。

考えただけで不安になる。

マサトが木原さんを好きになってしまったらどうしようって…。

「どうしたの？　何があったの？」

直ちゃんは真剣な顔で言った。

「美奏っち、そんな顔しないでよ。

っていうか、隠し事はなしだよ。

お互いそういうのなしにしようって、約束したじゃん。

言ってくれなきゃ、

力になれるかもしれないことでもなれないよ…」

本気で心配してくれる直ちゃんの気持ちが嬉しくて、

あたしは口を開いた。

『…実はね…』

あの時のことを　かいつまんで直ちゃんに伝える。

「ええー⁉

それって一大事じゃないっっっ⁉」

話を聞き終えるなり、直ちゃんはすっとんきょうな声を上げた。

『ち、ちょっと直ちゃん、落ち着いてってば』

「これが落ち着いていられるかっての‼」

直ちゃんはますます鼻息を荒くする。

「で、美奏っち、

まさかそこまで言われて黙ってたんじゃないでしょうね⁉」

『……黙ってた…』

「………💧」

直ちゃんが絶句し、頭を抱えた。

『だって、そこまで自信たっぷりに言われたら、何も言い返せないよ。

あたし、はっきり言って　マサトには不釣り合いだし…』

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