第3話

やっと信号が青になったとき、


「うぇぇぇぇぇん!」


「ごめん!」



横断歩道の手前から2本くらいの白線のところで、女の子が泣いていた。



見る感じ、急ぐ営業マンが女の子にぶつかった為に転んでしまったようだ。




そしてその営業マンは走って立ち去った。


…なんて最低なやつだ。



「大丈夫?

ここ、危ないから立ち上がろう?」



小学生の低学年くらい。


同じ歳くらいの妹がいるので放っておけなかった。



その子は頷き、俺が差し出した手に自分のを重ねて立ち上がる…


と、思いきや。



抱きついてきた。



驚きはしたが、既に信号は点滅していたので抱えて急いで渡りきる。

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彼と彼女の生活*Ⅰ*【完】※徐々に公開中 MY☺︎ @_MY_

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