第13話

「ねえ、せんせー。

司ちゃんにきかないの?」



先生たちが集まって、園児の前で会議を繰り広げる最中、キミちゃんが1人入っていってそう提案した。



「司くんに?


そうね!

そうしましょう!」



今考えてみれば、先生たちが司に任せれば文句を言われないとでも思ったんだろう。


園児だけでなく保護者まで楽しみにするものだったから。



「司くん、劇の中で誰と結ばれたい?」



果たしてこの決め方が良いものかどうかは、当時の私には判断出来なかった。




わたし!わたしよ!なんて13人が叫ぶなか、私はボーッとその様子を見ていた。

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