第4話

それから1週間後。


また別の家族がやって来た。



「こんにちは、はじめまして。


氷室(ヒムロ)と申します。

この度、こちらの左隣に越して来ました。


宜しくお願いします」



その時も、出迎えたのは母と私。



「こんにちは。

日向です。


ほら、桜子も挨拶しなさい」



「"ひゅうがさくらこ"です。

5さいです。


よろしくおねがいします」



1回目の挨拶でなんだか慣れたのか、頭を下げることも出来ていた。



「ぼ、ぼくは"ひむろようた"です。


ご、5さいです。

よろしく、お、おねがいします」



…必死に女の人にしがみついていた男の子は、やたら緊張していたらしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る