第33話





 あたしが見てそう思えるほど、異様な腫れ方をしていた。



「大丈夫だよ、恭ちゃん。一日で治るから」

「一日!?」



 そんな短い時間で治るの!?



 腫れた顔で笑顔を見せて話した零二の言葉に、驚いて目を見開く。そんなあたしを奥で、辰己の隣に座っている圭が口を開いた。



「んな事より、蒼連に目をつけられたんだろ?恭」

「あっ、はい」

「なら、一応教えておく必要があるな」



 座ったままあたしの顔を見て尋ねた圭に返事をする。あたしの返事を聞いて考え込むように言った事に、何が?と尋ねなくとも、圭が言いたい事が分かった。



 副総長と幹部。あとはしたっぱ……かな。



 そう予想していると、圭が言う。



「俺が黒豹の副総長をしている。零二、哉、抗は幹部で、砦が主に情報収集をしている」

「副総長の下が幹部。幹部の下にいるのがしたっぱ」



 圭の説明に捕捉した哉は、あたしを馬鹿にしていた。



 それくらい知ってるわ!



 鼻を鳴らした哉に言い返してやりたかったが、我慢しておいた。



「それじゃあしたっぱは?何人いるの?」



 初めて知った、という顔でさらに詳しく知ろうと、哉に尋ねる。それに砦が優しい顔で答える。



「大体、100人はいるんじゃないかな?」

「100人……」



 多いな……。





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