第8話
頭をおさえて呆れ声で話していた健介さんが言おうとしていた言葉を遮って話すと、あたしは笑う。無邪気に、楽しそうに。
あたしの表情を見た健介さんは、ただ呆れる。
「お前……ここにも族に入っている奴等はいるんだぞ?それなのにどうして、そんな表情をするんだよ……」
「なんでって、楽しいからに決まってるじゃん。じゃなきゃ、あたしはこんなつまらない世の中を生きていようなんて、思わないよ」
呆れて言った健介さんにあたしは、冗談と本音を織り交ぜて話した。
あたしの生きがいは元々、ある訳がないんだからいいじゃん。
そうやって、人を見下す事しか出来ない生き方でも、何も感じずに生きていく生き方でも。
顔は笑っているが、そんな事を思っているあたしの心の中までさすがに読む事が出来ない健介さんは、注意だけする。
「それでも、その表情だけは出すな。ここにトップ争いをしている族が……」
言葉を続ける健介さんを遮るように、扉をノックする音が聞こえた。その音に気づいた健介さんは返事をする。扉の向こうにいる人は返事が聞こえたようで、扉が開く。
「失礼します。転校生を迎えに来たのですが……」
「あぁ……。彼女が転校生の……」
「
健介さんへの話を聞いて、自分の担任が入ってきたと分かると、健介さんの言葉を遮って名乗った。それに担任は笑顔を見せて、「
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