土曜日~噂~
第8話
「なぁなぁ、お前ら 付き合ってんの?」
朝の あいさつ代わりに 噂話が飛びかっていた。
「どうなん?」
「木曜日 夜、駅のベンチで2人一緒に居たってホント!?」
「はじちゃんエッチィ★」
「山谷カワイイもんなぁ~」
「伊東って結構、女泣かせてきてるんじゃん」
噂ってのはホント「あっ」と言う間に広がるもんである。
「チ、チガウッ!違うよ~」
「普段おとなしい伊東くんが必しになってるのって かなりアヤシくな~い★」
「よっしゃッ!ケータイ チェックだぁ~」
「ダ、ダメだよっ!プライバシーの侵害だ!!」
「ますますアヤシイィィ」
「やめてよッッッ!!!」
僕は大声を張り上げた…
「…山谷さんのコト好きじゃない。…けど嫌いってワケでもない…これでわかったでしょッ!!!付き合ってもないしッ!!!」
クラスが静まり返った…
あゆみちゃん‥ごめん…
言いすぎたかも…
否定しすぎたかも…
そのあと…あゆみちゃんの顔は見れなかった…
あの時、僕を見ていたんだろうか…
その夜、『ごめんね』だけのメールを あゆみちゃんに送った…
返信は無かった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます