木曜日~やさしさ~
第5話
放課後、あゆみちゃんと映画を観に行った。
そこであった出来事。
電車内。映画を観た帰り道。僕たちは座っていた。
ギュウギュウ…
帰宅の通勤ラッシュに はまってしまった。
目の前に お年寄り。
どうしよ…席ゆずらなきゃかな…
僕は眠るふりをしてしまった…
トントン
「‥はじめくん、降りるよ」
突然、あゆみちゃんが言った。
「まだ…」
降りる駅じゃない、言う間もなく手を引かれ降りた。
「あゆみちゃん どうしたの?気分悪い?」
「違う違う私たちが退けばおばあちゃん座れるでしょ」
「別に電車降りる必要なくない?譲れば良い事で…」
「でもね、もし『私はそんなに年とってない!!』とか怒ったり落ち込んだりしちゃったら悪いかなと思って…」
「座る座らないは、おばあちゃんの意志に任せたかったの」
「ごめんね☆帰るの遅くなっちゃった」
また♪「ね☆」んとこがかわいかった♪
「別に良いんだけど…」
「けど…なに?」
帰るのが遅くなるのは別に良い あゆみちゃんと少し長く居られる事になったのがちょっと嬉しかった♪言葉には出せなかったけど…
「はじめくんなんか変。ニヤニヤして…」
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