水曜日~約束~

第4話

「待った?」


元気に話かけてくれる あゆみちゃん。

転校初日から 帰る方角が同じだったこともあり 一緒に下校していた。


「引っ越し!??横浜だなんて…」

「…淋しくなるね…こっち来て初めての友達なのに…」

「お薦めの お店とか今度教えてあげるね☆」


次の日曜日。あゆみちゃん引っ越しちゃうんだ。


「でね‥金曜日〔クラス対抗球技大会〕あるでしょ♪」


「男子は野球、女子はバレーボールだっけ?」


「その時、私とゲームしない?はじめ君がホームラン打ったら‥私が はじめ君の願い事をひとつ叶えてあげる♪打てなかったら‥私の願い事を叶えてね♪」


「な、なにそれ??」

「打てるワケ無いし…」


「やる前からあきらめちゃうんだ…」


「そ、そんな事無いッ無いってばッッ!」


「じゃ、決まりね☆」

「約束だかんねぇ♪男に二言無しぃ~♪」


半ば強引に約束させられた僕。


どうすんの?打てるワケ無いじゃん

運動オンチって程ではないけど、そんなに都合良くは打てないでしょ


まぁ、僕からの餞別代わりって事に出来たらカッコ良く決まるかなぁ…


あゆみちゃんは楽しげに走って行った。突然の約束にとまどう僕を残して…

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