火曜日~イメージ~

第3話

僕がいつも感じている事がある。


それは《イメージ》


皆、人をイメージでしか見ていないだろ?…と僕は思う。


確信では無いのだけど、「男のくせに…」「女の子でしょ…」とか「若いんだから…」「いい年して…」とか【男】【女】のイメージ【若い】【年寄り】のイメージを押しつけているだけ…たぶん僕は そう思う…


転校して それは確信に変わった。


それほどカッコ良くない人がカッコ良いと人気を集めていた。


性格良さそうな人が(これもイメージだけど…)陰口を囁かれ、たいして面白くない人が笑いをとっていた。


そして…僕は《おとなしい人》と言われた。時間は掛からない…1日たたないうちに レッテルがはられたのである。


すぐに打ち解けられる人が羨ましい…


「なぁオレら塾あんだよ。掃除当番 替わってくんないかな?」


「……」


僕は相手がどんな人かわからないと行動に移せない。


「なんも言わないならOK!って事でいいよなッ」


断り切れず掃除をしていたら あゆみちゃんが手伝ってくれた。ありがとう。


「言うべき事は言わなくちゃ…ね☆」


「…そうだよね」


なんか最後に付いた「ね☆」が かわいく思えた。

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