月曜日~出会い~

第2話

「横浜から越して来て、今日からクラスメイトとなる伊東はじめ君だ」

「伊東君、自己紹介を…」


「……」


僕はメチャクチャ アガっていた…人前で話す事になれていない。すぐ顔に血がのぼる。話したい事はあるんだけど それがうまく言葉にならない。


 ザワザワザワ…

「静かにぃ~」

「どうやら伊東君は こういうの苦手なようだな」

「まぁ、皆もおいおい分かるだろ。自己紹介は無し。皆仲良くな」

「じゃ あそこに座ってくれ」


先生が指差したのは窓際からも、後ろからも2番目の席だった。


「私、山谷あゆみ。よろしくね☆」


隣の席となった女子が話し掛けてきた。


結構かわいい♪まぁるい顔で、瞳はそれほど大きくない、けどポニーテール♪好きなタイプだった♪


「…よ、よろしく」


いっぱい いっぱいの返事。我ながら自己嫌悪、反省。


「はじめくんどこから越してきたの?」

「頭、良さそう」

「部活なにやってたの?」

よく喋る娘だ…


ぼくは ただただ笑っていた…


こんなんだからダメなんだよね…僕。

転校初日、僕のイメージは確実におとなしい人と思われていただろう。


 窓の外には2匹のモンシロ蝶が舞っていた。蝶にも笑われてたかもね。

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