プロローグ~合格発表~
第1話
前略
2月某日。
今年の冬は暖冬だね。
暖かかったから
塾通いの負担に
ならなかったしね。
晴れ渡る空。春は確実に近づいて来ている。
僕はバスに乗っていた。
今日は高校の合格発表。
キキィーッ
赤信号で止まったバスの中。周りを見回した。
結構、制服着てる人いるな。みんな合格発表 見に行くんだろな。
バスの脇を目指す高校の生徒が自転車で擦り抜けて行く。
泣いても笑っても今日で受験は終り。僕は自信があるんだ♪
この中に同じスタートラインに立つ人が居るだろう。
郵送を希望しないで良かったな。一喜一憂する人をみるのも楽しい。落胆したって すべてが終わる訳じゃない。
同じクラスになる人も居るだろう。
人生のターニングポイントになる合格発表。どっちに転ぶのかわからない…
みんな同じ気持ちで見に行くんだ。スタートは同じ、はじめの一歩を一緒に迎えたいよね。
こんな自信を持たせてくれたのは彼女が居てくれたからだったと思う。
そんな彼女から昨日、メールが届いたんだ。
彼女って誰かって?
それは…
あの日、僕らの1週間《はじめの一歩》がはじまったんだよね♪
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