5章

あらわれる2

第62話

不意に空気が重くなった気がした。同時に耳鳴り。

「??」

「どうかしましたか?」

右耳を押さえて表情を歪めたオリシアに、話をしていた役人が訊ねた。


なんでもない、という言葉を「空が!!」誰かの叫び声に消された。

「なんだあれは!?」

町人が指差し見上げる方をオリシアも見た。


一筋、黒い光の柱が空から地上へ伸びていた。

「魔王やも知れん!!」

老人がしわがれた声で言った。

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