第43話

「まぁ国の河より温かいですけど」

「…国、そういや聞いてなかったな」

「僕はシスティ大陸のカシュンス王国です」

「紛争多くて、システィ大陸には行けないんだ」

「僕は特例ですよ。兄を探しているんです。僕は王国の薬師でして。家系が先祖代々王国専属なもので」

「…なんか、複雑な奴ら揃ってるな」


ずっと河を見つめていたキセキがすんと鼻を鳴らした。

「そうですね。僕にオリシアさんに…キセキさん」

アリウスは名前の分だけ、小石を河に投げた。

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