第44話

「…何か…言いに来たんだろ?」

「兄が……毒に魅せられた。…魔王に何を言われたかわからないけれど……キセキさん…」

アリウスを見ると、アリウスはキセキを真っ直ぐ見つめていた。


「あなたはまだどちらにも行ける。行かないと思うけれど…せめて、あなただけでも闇に行かないでくださいね…」

寂しげに俯くアリウス。

「アスラットも君も…俺にお願いかよ」

キセキはわざとむくれた。

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