第32話

よく耳を澄ませば河のせせらぎが聞こえた。

「釣りが…好きだったから」

物悲しげにキセキが呟いた。


「キセキ、ごめん…俺が死なせたようなもんだ…俺の変わりに…」

悔しげに奥歯を噛み締めるスルム。

「そんなことない!」

泣き出すサナトレ。


「スルム…アスラット幸せそうだろ?こいつ自身も言ってただろ。幸せだったって…思い悩むな。いつか死んだとき、殴られるよ」

キセキはアスラットを担ごうとしていた。

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