第19話

これだけの至近距離、それに、下半身のとかげの皮膚と違う。

「吹っ飛べ!」

トリガーを引くと、オクオリの頭部が散った。


霧散した血が煙りと混ざり、一瞬空に留まった後、風に流され消えた。


頭部の無い身体が揺れる。弾丸の発射された方向へ傾いていく。


アスラットは腕を離した。抜ける爪。地に伏すオクオリだったものと、うつ伏せに崩れ落ちるアスラット。

「へっ…ざまぁみろ…」

完全に倒れる直前、アスラットは勝ち誇った笑みを浮かべた。

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