第11話
届け!
「キセキさん。キセキ…」
アリウスは根気よく願い呼び続けた。
酷く悪寒のする何かがまとわりついた。
刹那、ヨドミを蹴り飛ばしていた。
重い!
砂ぼこりを上げ、ヨドミが着地した。
「ぬぅキサマ…」
睨まれながらキセキを庇うように立ち構える。
勝機はない…
けれど、時間稼ぎくらいにはなると。
恐怖に全身から冷や汗がにじみ出た。
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