第8話
いつの間にか男の姿は消えていた。
ただ、声だけが闇に反響していた。
“我とて、いずれ消滅する”
“後継者がいなければならぬ”
「うるさい!黙れ!黙れよ!」
絶叫してキセキは耳を塞いだ。
“己が、普通の人間と違うと思わぬか?”
それでも声は直接頭に響いてきた。
“お前の魔法は、今は使えば使うほど命を削る…我と同じように”
「ゃ…やめろ…」
小さな懇願の声は震えていた。
“我がそうならぬようにしてやろう”
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