耳を塞いでも聞こえてくる声

第6話

キセキは仰向けに大の字になったまま起き上がらなかった。

気絶したキセキを見下ろし、ヨドミは意識に入り込んだ。




“キセキ”

呼ばれて闇の中立っていたキセキは振り向いた。

「誰だ?」


灰色のフードが揺れて紅い目がキセキを見た。

キセキは全身鳥肌が立った。


白眼が無く、眼球ごと真っ赤でわけもなく、恐怖にかられた。


“その名…母が付けたのか?”

「それが?」

“お前を見ていると…思い出すのだ。ベルベットを”

「!!?」

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