第163話
残骸から歩いて来ながら、もう一撃。
それも全員回避した。
「すばしっこいのぅ」
つと爬虫類のような目を細めて女が言った。口元を隠す手の爪が異様に長い。
殺気に女は上半身を捻り腕を振った。
ニ撃目を避けつつ、アリウスが地を蹴っていたのだ。
「!」
空中でアリウスは膝と腕を丸め、お腹をカバーした。
爪に弾き飛ばされた。
バチン!という音が耳に入り、痺れのような痛みが全身を駆け抜けた。
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