第164話

「アリウス!!!」

アスラットの絶叫が聞こえた。

受け身は取ったけれど、跳ね起きれなかった。

深呼吸を一つして、ゆっくり上半身を上げる。

「おやまあ、起きた」

のんびりした仕草で女は爪を見た。

「確かに当たったんだがねぇ?」


「人は見た目で判断しない方が良い」

鋭い目付きで言うと、アリウスは立ち上がった。


「小僧、おもしろい…名は?」

斜めから睨まれても、逆に睨み返し、

「アリウス」

構えた。隙あらば、そこへ容赦なく技を叩き込むため、視線は外さない。

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