第162話

上半身が人間で、膨らみのある胸に布を巻いていたので、辛うじて性別が分かっただけだ。

下半身はとかげだった。


驚いた脳で、そこまでやっと理解したところに、風が唸る音がした。


「逃げろ!」

いち早く危険を察知したアリウスが叫び、サナトレを抱え飛び退く。


キセキたちもなんとか逃げた。


太い尻尾がキセキたちのいた土を抉った。

残骸が散る。残骸の上にまで垂れ下がっていた長い髪がなびいた。

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