第152話
オリシアは東を見た。光が上がってくる気配はない。
「まだだ」
「あのエリカは、俺だ…裏切り者。俺は裏切り者のままでいい」
「まだそんなことを!」
クレイモアをオリシアに押し付けると、カリアはふらふらと立ち上がった。
「世の中には…知らなくていいこともあるんだ…オリシア…あいつは、優しくて強くて、良い兄貴だった…それでいいんだ」
ゆっくり歩きながら、静かな声音で話す。
「お前は…何も知らなくていい。わかってくれ…」
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