第138話

ことごとくアリウスは壁を粉砕した。

本気より十分の一の力加減で。


それでもサナトレは壁を作り続けた。

休憩を持ち掛けると、「出来るようにならなきゃいけないの」頑なに首を振った。


「いたいたー」

「んだよ~。居なくなったと思ったら、練習?」

「もしかして…オリシアもどっかでやってんじゃね?」

似合わねー!とアスラットとスルムは爆笑した。


キセキが引きつり笑いを浮かべてアリウスを見ると、困ったような笑顔を返された。


「…サナトレ、陽が暮れるよ。帰ろう」

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