第122話

そこへシャリーが花束を持ってやって来た。

くわえ煙草のまま、「オリシアってぇ、嬢さんだよな?」訊いてくる。

若干怪訝げに見上げつつ、「そうだけど何?」答えると、

「あんたに届けもんだ」花束を差し出された。


花の種類を見て、オリシアの花束を受け取る動作がぎこちなくなった。

「…ありがとう」

「ああ」

シャリーがそのままカウンターに戻ったのは、気を利かせたか。


笑顔を作ったが、笑えていないと自覚できたから。

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