第123話

花束を持ったまま突っ立っていると、「綺麗だな」横から声がした。

素早く一輪花を抜いた。

スイトピーの中にエリカだけが目立っていたのだ。


横に立つキセキを見やり、仲間の何かを確認するように一人一人見て、再びキセキに目を戻す。


テーブルに花束を置いて、

「ちょっと来てほしい」

「…わかった」

小声でやり取りし、外に出て酒場の裏に回る。


騒いでいるスルムたちは、その動きに気付かなかった。


キセキに背を向け、呼び出した本人は沈黙していた。

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