第46話

焼き加減を見て、アスラットはサナトレに魚を渡した。

「ガブッと行け。うめーぞぉ」

頷いて「いただきます」魚にかぶり付く。

「ふわぁ~!」

熱さで口を開け、そこから感動の声を上げる。

「うまいだろ?」

「うん!」

魚をこんなふうに食べるのは初めてだ。いつも皿の上に乗っている。


魚を食べながら、オリシアは辺りを見渡した。

耳をそばだたせる。

「不思議だね…」

「何が?」

「アスラットの言った通り、モンスター来ないね」

「だろ?どうしてかはわかんねーけど、来ないんだ」


…言い伝えで聞いたことがある。

昔、ジスタから渡ってきた魔法使いが、かけた魔法の痕跡がこの大陸の所々にある。


…本当か?


あれは、祖母から聞いたおとぎ話だと思っていた。

今でも。


寝付きの悪いあたしのために創った……


ぼんやりとそんなことを思い出した。

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