第4話
瑠夏くんに手を振る彼は両手に女の子がいてヘラヘラと笑ってて
赤のリボン…3年生を連れて歩いてるだけでびっくりなのに
めちゃくちゃ綺麗な顔してる
叫ばれる理由がわかった気がした
「瑠夏知り合い?」
私と同じようにギョッとした顔の遥ちゃん
瑠夏くんの顔を恐る恐るみて見るけど顔色ひとつ変えてない
え、日常茶飯事ってこと?
恋多き男の子なのかな…
「歩きにくいだろそれ、教室行きなよ」
手を払いながら違う男の子が顔を見せる
両手に花くんよりもしっかりと着た制服の男の子
しっかりくんが頑張って人払いをしてる
いまいち効果はないみたいだけどね、
「あれ?朔は休み〜?」
瑠夏くんがあたし達の前に立ってくれる
怖くないよとでもいうように壁になってくれた
遥ちゃんと2人で後ろから眺める
瑠夏くんのいう通りなら後1人お友達がいるみたい
「あー、後ろにいる」
さっきのおちゃらけた反応と違って苦笑いで
どうしたんだろうなんて考ええる間も無く理解する
「ッチ」
大きな舌打ち
さっきの黄色い悲鳴も全て静かになる
しっかりくんがどれだけ人払いしても意味なかったのに
一瞬にしてみんな離れていく
両手に花さんの女の人たちも例外じゃなかった
「あはは、機嫌悪〜い」
静かな空気を破ったのは瑠夏くんで
それに釣られてみんな話し出す
瑠夏くんのが3人に混ざる姿は自然で、これが彼らの住む世界だって感じたんだ
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