第2話
「遥ちゃん!!!」
「蘭!!!!」
「「一緒のクラス!!!」」
やったーなんて言いながら、2人して手を取り喜ぶ
クラス表を目の前にみんなの視線が少し痛い
でも、嬉しくてそんなことはどうでもいい!!
一通り喜んだあと次は瑠夏くんの名前を探す
もしかしたらなんて願いは浅はかだったみたいで…
「6組…」
私たち2人は1組
瑠夏くんはよりによって6組だった
この高校は1から4組までは西校舎
残りの5組6組が東校舎になる
必然的に顔を見ることは難しいわけで
遥ちゃんがすごく落ち込んでる
「大丈夫だよ!!
体育館とか視聴覚室は東校舎だし、食堂とかは西校舎にあるからいつでも会えるよ!」
リュックから高校のパンフレットを見せると遥ちゃんは笑ってくれる
「何泣きそうな顔してるの?」
不意に遥ちゃんを包みこむ彼
甘酸っぱい
周りから黄色い声が聞こえるけど当の本人は気にしてないみたい
少しくせ毛で茶髪の男の子
確か、地毛が明るいって言ってたよね
目にかかる前髪はひとつに結んで、頭のてっぺんでクリップで止めてる
あ、これが噂の
「瑠夏…」
「あークラス違うから泣いてるの?
可愛いのに台無しだよ_
泣かないでー」
泣くのを我慢する遥ちゃんとは違って
ニコニコとしてる瑠夏くん
お似合いのカップル
遥ちゃんが元気になるのを2人して待ってみた
初めて見る彼は遥ちゃんのことが大好きみたいで勝手に嬉しくなった
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